一枚のアルミ板から

東北の震災に対して、関西に住む者ができることの最大のことは、ニホン経済を落ち込まさない、このことになるのではないかと思っています。《非日常的》な援助活動などができる人は頑張っていただきたいと思いますが、そうでない人は《日常的》な活動を、一生懸命することが、今、大切なのではないかと思います。

さて、武雄市長であり日本フェイスブック学会&日本ツイッター学会長の樋渡啓祐氏のブログを読んでいたのですが、昨年、ツイッターでMacBookPro13を進められて購入したとのこと。が、その後、先月には、MacBookAir11を衝動買いしたそうです。

使っていたMacBookPro13はユーザーはほぼみんな素晴らしいと言いますし、僕もそう思ってた。
が、このAir、さらに凄い。

(略)ほんと、Appleはすごいなあと思いますよ。夢がある。デザインもすごか。それに期待してなかったスピーカーもMacBook Proにはかなわないけど、そこそこいい。わくわくするノートブック、仕事が楽しくなるサブ。

これ使うと、ますます、ツイッター、フェイスブックに力が入ります。(「武雄市長物語」より)

そう、Macは、OSの魅力を取り上げられることが多いのですが(私も、これとかこれとか書いています)、モノとしても魅力があります。そこで、今回は、ハードとしての魅力を取り上げます。

アップルのホームページには、次のように書かれています

MacBook Proは一枚のアルミ板から作られます。多くのパーツを組み合わせるかわりに、たった一つのパーツでノートブックのボディを作る、画期的な工学技術です。こうして作られたボディをUnibodyと呼びます。その違いは、MacBook Proを初めて手に持った瞬間にはっきりとわかるでしょう。

普通、削り出し加工は、時間もかかるので、試作品とか数量限定品の場合の手法であり、大量生産の場合には金型とか樹脂型とかを使います。その削り出し加工を、大量生産品で実現してしまうアップルという会社のものづくりへのこだわりは、尋常ではないと思います(下のYouTubeで、製造過程の動画も見てください)。

MacBookPro(そしてAir)は、2008年に登場してから、ずっと寸分違わないアルミユニボディを貫いています。この技術革新が速い時代に、それが、どれだけ凄いことか。また、デジタル系のジャーナリスト林信行氏は、次のように書いています。

今のMacBook Proのデザインは、考えに考え抜かれたカタチであり、これをむやみに変えることは製品の改悪にもつながりかねない。もちろん、不要なコストを生み出す要因にもなり、無駄に環境を汚染する要因にすらなる。ユーザーもどこかで、製品価格の一部がその不要な装飾に使われていることに気がついているはずだ。

必要もないのに製品をモデルチェンジする会社は、CSR(企業の社会的責任)として植樹活動をしていようが、製品のリサイクル回収を行っていようが、その一方でそれを台無しにする行為をしていることになる、といったら言い過ぎだろうか。

最近、ある有名な日本の工業デザイナーの方と話す機会を得たが、外観のモデルチェンジというのはそもそも、機能上どうしても必要な時にしかしないものだったという。それがどこかで間違って、売り場で新製品であることをアピールするための形状(といっても主に外装の)変更が頻繁に行われるようになってきた。(「新型「MacBook Pro」を眺めて思う本当のすごさ」by 林信行氏)

アルミユニボディのMacBookのデザインは、無駄な装飾を廃し、機能的で飽きません。外観も美しいですが、内部も美しい

そのうえで、下記の表を見てください。パソコンメーカーのパソコン部門の粗利益率(赤いところ)を表したものです。アップル(Mac)は粗利益率が、異常に高いです。その理由の一つが、製品数や外観モデルチェンジを極力減らし、無駄なコストを省いていること(「不況でも成功し続けるアップルの「選択と集中」参照)。また、iMovieやGaragebandなど優れものソフトが込みであり、値段は高いけれども、お買い得感があって、それを感じさせないこと、などがあると思います。
DellやHPが高いのは、一つにはスケールメリットがあるのでしょうね。日本メーカーは悲惨です。これは粗利益率ですから、ここから一般管理費が差し引かれます。利益はほとんどあげていません。多分、最後は、アジア系メーカーに取って代わられると思います。

(by Silicon Alley Insider

アップルは、ものづくりに徹底的にこだわりながら、高い利益率を享受しています。一方、日本メーカーはというと、コスト優先で、モノとしての魅力がない製品ばかり作る、そのために安値競争にはまって利益率が低い。アップルが、iPhoneで市場を切り開いたら、模造品で追随する。アップルが、iPadで市場を切り開いたら、模造品で追随する。こんなことでいいんでしょうか。

日本の再生は、ものづくりにあることは、間違いありません。目先の金儲けではなく、ものづくりを極めること、ここに注力してもらいたいと思います。

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2件のコメント : “一枚のアルミ板から”

  1. duke0179
    2015年3月1日 @ 9:20 AM #

    客とメーカーの考え方がずれていくんですね。もっといいものを、ではなく売れるほど安いものを、という考えだと思います。経済学のアプローチがあまり役に立たないんです。

トラックバック・ピンバック

  1. アップルはシンプル | 森の虎じろう - 2011年11月26日

    […] さて、Macbookのアルミの手触り。この、削り出し加工によるユニボディの製品は歴代のMacの中でも、最高の出来ではないかと思います。樹脂素材に金属風の銀色塗料を塗って、遠目に似せているだけの某メーカーのパソコンとは、歴然の差です。拙稿「一枚のアルミ板から」も、どうぞ。 ▶Facebook […]

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