1929年のウォール街の大暴落でさえ

第一次世界大戦後、アメリカの「狂騒の20年代」と言われた株式バブルは、1929年のウォール街の大暴落で終わりを告げました。その後の世界大恐慌は、第二次世界大戦を引き起こすに至っています。
NYダウは、1929年9月3日に最高値381.17を付けた後、1932年7月8日の最安値41.22まで下げ続け、最高値と比べると89%の下落となります。そして、1929年の水準に戻ったのは、1954年11月23日。つまり、25年もの年月を費やしたのです。


それが下のグラフです。


1929年の大暴落の前、最高値で株(NYダウ)を購入した人は、元手を取り戻すまで25年もかかったのです。これは、世界史の教科書にも載っている歴史的出来事ですが、この後、NYダウは数十年もの間、緩やかに上昇をしています。どんなに最悪のタイミングで株を買っていても、株式市場に大惨事が起こったとしても、30年以上保有する覚悟があれば、報われるという「長期投資」を勧めるときに、よく使われる話です。

さて、2011年末、日経平均株価は、年末としては29年ぶりの安値をつけたということです。29年前に日本株(日経平均)を買った人は、29年後も報われていないのです。80年前の世界大恐慌のときよりも長引いています。1989年12月29日 の最高値38,957.44円からは、80%近くも下落したまま20年以上が経っています。

瞬間的に見ると、2002年の金融危機のときとか、2009年のサブプライム問題のときとか、7000円台にまで落ち込んだときもあったのですが、年末には1万円以上に戻っています。それらのときは、《危機》だったのです。しかし、2012年の現在は、常態化しています。危機感もないし。

現在の日本は、景気がいいとか悪いとか、そういう話ではないように感じます。景気が良くなったりとか悪くなったりとか、暴落したりとか、それは、ある意味、資本主義のダイナミズムです。

しかし、今の日本は、資本主義の前提が崩れそうです。それは、リスクを取るものは報われるという原則。

30年前よりも平均株価が下がっている国なんて、誰もリスクを取ろうとは思いませんよね。30歳の時に「将来のために」と株式投資を始めても、60歳でも報われていないなんて。

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カテゴリー: 考えてみた!

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